Jean-Patrick MANCHETTE, Ô dingos, ô châteaux !, Gallimard, coll. Folio/policier, 2002(ジャン-パトリック・マンシェット『狼が来た、城へ逃げろ』)

ちょっと前の話だが読了。1973年のフランス推理小説大賞受賞作。これで受賞作を3冊読んだことになる。こちらによればマンシェットはウェルベックのおじ筋にあたり、エシュノーズの父親みたいなものらしい。まあそれはともかく、ジャン-ユグ・オペルの『アン…

Frédérique MOLAY, La 7e femme, Fayard, 2006(フレデリック・モレ『第七の女』) Thomas NARCEJAC, Une machine à lire : Le roman policier, Denoël/Gonthier, 1975(『トマ・ナルスジャック『読ませる機械=推理小説』) BOILEAU-NARCEJAC, Le roman poli…

Jean AMILA, La lune d'Omaha, Gallimard, coll. Folio/policier, 1964(ジャン・アミラ『オマハ・ビーチの月』) Maurice G. DANTEC, La sirène rouge, Gallimard, coll. Folio/policier, 1993(モーリス・G・ダンテク『赤いサイレン』) Charles EXBRAYAT,…

Gaston LEROUX, Le mystère de la chambre jaune, Livre de poche, 1960(ガストン・ルルー『黄色い部屋の謎』) Jean-Patrick MANCHETTE, Ô dingos, ô châteaux !, Gallimard, coll. Série noire, 1972(ジャン-パトリック・マンシェット『狼が来た、城へ逃…

Jean-Claude IZZO, Vivre fatigue, EJL, 1998(ジャン-クロード・イゾ『辛酸をなめる』) Sébastien JAPRISOT, Compartiment tueurs, Denoël, 1962(セバスチアン・ジャプリゾ『寝台車の殺人者』) Thierry JONQUET, Le pauvre nouveau est arrivé !, Manya,…

Paul HALTER, Le brouillard rouge, Champs-Élysées, coll. Le masque, 1988(ポール・アルテ『赤い霧』) 前回と同じ文庫のサイトで買ったもの。基本的に作家で検索してその中で一番安いものを買っているので、作品の選択についてさして理由はない。まだ全…

Jean AMILA, La bonne tisane, Gallimard, coll. Carré noir, 1955(ジャン・アミラ『暴力組織』) Didier DAENINCKX, meurtres pour mémoire, Gallimard, coll. Folio/policier, 1984(ディディエ・デナンクス『記憶のための殺人』) Didier DAENINCKX, Les…

大量入荷その1

またしてもいろいろ買ってしまったのだが、著者について調べていたら意外と時間がかかったので、小出しにしていこうと思う。

Jean-Hugues OPPEL, Ambernave, Rivages, 1995

(ジャン-ユグ・オペル『アンベルナーヴ』) いやあ結構時間がかかった。フランス語っていろいろありますね。実は日本語も外国人が読んだら簡単な文章も難しい文章もあるのかもしれませんが。港湾労働者の話なのでそういう人たちが喋る言葉遣いを心がけたの…

Franck THILLIEZ, La chambre des morts, Le Passage, 2005(フランク・ティリエス『死者たちの部屋』) Pascal DESSAINT, Du bruit sous le silence, Rivages, 1999(パスカル・デサン『静寂の中の音』) Michel CRESPY, Chasseurs de têtes, Denoël, 2000…

いま読んでるもの:Jean-Hugues OPPEL, Ambernave, Rivages, 1995 (ジャンーユグ・オペル『アンベルナーヴ』) 2冊目に読んでいるのがこれだが、前のオベールと比べると文体および語彙がもう大変。「普通に」フランス語を学んできた外国人にしてみたら非常…

François JOLY, Be-bop à Lola, Gallimard, 1989(フランソワ・ジョリ『ロラのビーバップ』) Thierry REBOUD, Rimbaud dans ses œuvres, L'écailler du Sud, 2004(ティエリ・ルブ『著作の中のランボー』) Frédérick HOUDAER, L'idiot n°2, Le serpent à p…

Brigitte Aubert, La mort des bois

(ブリジット・オベール『森の死神』) まず最初に言い訳がましいことからいきますと、僕は文学を学んでいるわけなんですが、ミステリーってほとんど読んだことなかったわけです。それには理由がありまして、ミステリーには前提として何かしらの「謎」がある…

フランスの推理小説の話

年末年始に日本人の友人がおいていった文庫本、松本清張『歪んだ複写』『黒の様式』、森村誠一『人間の条件』、宮部みゆき『火車』その他を読んで今度はフランスのミステリーを読んでみようということになってちょっと調べた。そして何冊か買った。まああま…

ゲーム脳の話

ブログをみたりしてるとゲーム脳という単語をしばしば見つける。海外に住んでいることもあってゲーム脳とは何かということは全然知らない。ということで自分なりにゲーム脳とは何かを想像しながら何か書いてみる。これが実際にいわれているゲーム脳と違って…

ここに何も書かないということは堕落してないということ…なはずだったが、やっぱり堕落していた。何もしておらん。というわけでその間に見たものなどを。 ターミナル、監督:スティーヴン・スピルバーグ 宇宙戦争、監督:スティーヴン・スピルバーグよく考え…

こちら: http://d.hatena.ne.jp/shinimai/20060824/p1例のネコ殺しの話というよりも、id:shinimaiさんのエントリが興味深かったのでそれについて。倫理学とかについて全く知識がないので、単純に疑問に思ったことがあるので、とりあえず書いてみる。ここで…

伊藤剛さん(id:goito-mineral)経由で: http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060822k0000e040061000c.html記事の内容にちょっとよくわからないところがあった。用は冥王星を従来の惑星のカテゴリーとは別にほかの小惑星といっしょの「矮惑…

はじめてトラックバック頂きました、ありがとうございます。なんか運動の動員のためのコンセンサスの問題からかなり離れちゃってます。すみません。僕がid:chidarinnさんのブログを見たときに一番興味を引かれたのは、プロフィールのところなんですね。「さ…

何か今まで書いてきたことと全然違うことを書きますが、http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20060729/p1にある「女性のうつ」についての議論を読んでちょっと思った事を…。まあ議論の内容とはあんまり関係ない事かもしれませんが。全然関係ない話ですが、フラン…

恐怖と笑い

『彼岸島』14巻まで読んだ。感受性豊かというか簡単にいうと恐がりなので、最初の方はちょっと読むのがつらかった。つらかったのはたぶん怖かったからだと思う。だけど明がなんか決意して仇を取るために強くなりたいと言い出した頃あたりからあんまり怖くな…

スプリガン

大友の『スプリガン』および漫画原作。アニメの方は初見だが、マンガの方は(『ARMS』とともに)何度読んだことやら。ボー・ブランシェが大好きだ。ちなみにこの名前は初登場のときにはボー・ブランツェとなっていた。まあネオナチに所属していたからちょっ…

シンクロニシティと少年マンガ的主人公

『モンキーターン』と『ヒカルの碁』を読んだ。ものすごく驚いた。話が全く同じだ。比較的マイナーな競技で・その競技について全く知識のない若者がその世界に飛び込み・目の上のたんこぶ的なライヴァルといっしょに・切磋琢磨していく。こんな話だ。まあ違…

あだち充いろいろ

確かはじめてあだち充の作品を知ったのは小学校に入った頃だったと思う。一回りくらい年の離れたいとこがいて、その人の家にいくといろいろマンガを読ませてもらえたのだが、そこにあったのが『シェイプアップ乱』と『がきデカ』と『タッチ』だったと思う。…

復讐三部作

[film] パク・チャヌク、復讐三部作 ちょっと前のことになるが、パク・チャヌクのいわゆる「復讐三部作」を見た。正確にいうと、すでに三作目の『親切なクムジャさん』を見ていたので残りの二つを見た。何人かで見に行ったので、どれがよかったかという話に…