スプリガン

大友の『スプリガン』および漫画原作。アニメの方は初見だが、マンガの方は(『ARMS』とともに)何度読んだことやら。ボー・ブランシェが大好きだ。ちなみにこの名前は初登場のときにはボー・ブランツェとなっていた。まあネオナチに所属していたからちょっとドイツ人っぽい名前だったのか(ドイツ人名でこういうのがあるか知らんが)。しかしそのあとはずうっと「ブランシェ」という名前になっている。ちょっとフランス人っぽい。こいつ最高だ。考え方間違いだらけなのに結果的になぜか正しい行動をしてしまうという感じのやつ。こういうタイプのキャラはなぜか『ARMS』ではいなくなってしまった。残念だ。


で、そのボーがアニメ版『スプリガン』では一切出てこない。コミックの最初の方の話なので、朧さえも出てこない。ううむ。そんな感じで漫画原作と比べるとかなり不満が残る。ストーリーがどうというより、なんかでっかいものと、わけの分からん空間を描きたかっただけなのかなとか思う。まあアニメの作り方としてそれは正しいのかもしれないけど。どうせあの長い話を一時間半ぐらいの映画にするのは不可能なんだから、いっそのこと全然違う話にすればよかったのではないかとすら思う。


それはともかく、『スプリガン』といい、『ARMS』といい、強さというのは動に対する静、火に対する水だ。『史上最強の弟子ケンイチ』でもそうだが、こういう強さについての考え方というのは、サンデーの特色なのだろうか。もしかしてジャンプ的な強さに対するある種の批判なのだろうか。もしそうならちょっと面白いが、それ以上突っ込むにはあまりにもサンデーのマンガを読んでいなさすぎるのが残念だ。